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シリーズ「制作現場で見た!」① うまい肉は、どっちだ!?

2018年12月11日
コラム
STUDIO DUNK

焼肉店で打ち上げだ!

本が完成したから「焼肉店で打ち上げだ!」、というような景気のよいことはいえず、自身のご褒美として晩酌にビール1本を増やすくらいなのがこのご時世。それが当たり前の日々なので、なんてことないといえばなんてことないのですが、今回の本を作ったあとは、無性に焼肉が食べたくなりました。なぜなら、作った本が『焼肉語辞典』(誠文堂新光社発行)という、制作中になんどもツバを飲み込むような内容だったから。

2018/10/15「焼肉語辞典」(誠文堂新光社)

本書は焼肉に関係した680の言葉を収録しており、特別付録では監修者が焼肉の焼き方、食べ方を伝授。その中で“厚切り肉”についても紹介しています。

厚切りは弱火でじっくり焼く。ちなみに薄切りの場合は強火でサッと焼き、旨みが落ちないようにするのがコツ。

取材では「1枚目は焼き上がったらすぐに食べてみよう」ということで、ひと口賞味。品質のよい和牛(部位はシンシン)をプロがカットし、プロが七輪で焼いていることもあって、うまい!

肉質がきめ細やかで、脂肪が少なく、弾力のある食感が特徴の「シンシン」。
肉質がきめ細やかで、脂肪が少なく、弾力のある食感が特徴の「シンシン」。

グルメ雑誌ならこの情報だけで十分でしょう。しかし、本書はここから先があります。「2枚目は皿の上で焼いた肉を少し休ませて食べてみよう」ということで、焼いた時間と同じくらい(このときは4、5分)待ってからひと口。言葉が出ないうまさはこういうことなのか。肉汁(旨み)が全体にいき渡り、口の中が“うまい”だけで構成されている状態。これぞ“うなるうまさ”というものです。

 

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